こどもの股関節脱臼についてご紹介します

 

股関節はボールのように丸い大腿骨頭が骨盤の臼のような受け皿(臼蓋)の中にはまり込んでいて体重を支えています。赤ちゃんの股関節脱臼は乳児健診で発見されることが多いのですが、最近の全国調査で歩行開始後に発見された子供たちが16%もいました。


1.どのような時に受診が必要でしょうか?

あかちゃんの股関節が開きにくい時(開排制限)は受診をお勧めします。赤ちゃんの鼠径部が片方だけよくかぶれるときは、開排制限のしるしです。
また、@大腿のシワの高さや数が左右で違う A女児 B第1子 C骨盤位分娩 D冬季出産 E3親等以内の家族に脱臼の治療を受けた人がいる などのうち、2項目以上該当する時も念のために整形外科を受診することをお勧めしています。

 

2.治療法や治療期間について教えてください。

生後4ヶ月の乳児で脱臼している時は、リーメンビューゲルという装具を付け外来治療をします。約1週間で脱臼が整復されるので、その後バンドの長さを調節しながら約4か月間装具治療します。赤ちゃんは装具を付けたまま、寝返り、お座りなどを自由にするようになります。

 

 

3.治療をせずに成長した場合、後遺症がでてくるのでしょうか?

脱臼のままだと、歩行開始が遅れたり、足の長さが違って跛行(足を引きずる)したりします。痛みはありませんが、生後半年を過ぎても脱臼のままだと股関節の形がいびつになってしまうために入院治療や手術が必要になります。

トップへ戻る